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熊手のはなし

旧暦では、今日からが「神無月」。
昨日出雲では全国から神様をお迎えする儀式があったようです。
そんな日本もいよいよ酉の市シーズン到来。
実家も商売をしているので事務所にある熊手を取り替えるのがもうすぐ。
年の瀬が近いのね、としみじみしますね。

今朝の「ラジオビタミン」で拾ったお話をひとつ。

東京の酉の市では、お店の方とお客様が値切り交渉でやりとりするのが通例とのこと。
どちらもそのやりとりを酉の市ならではの楽しみにしているようでもあるんです。
で、お客様は値切りに成功してお目当ての熊手を購入、お代を渡します。
その後、値切った分を「ご祝儀」としてお代とは別に渡すんですって!
特にそういう決まりがあるわけでもないけれど、
商売人同士(お客様も商売してる人が多いから)の心遣いっていうのかな。

思わず車の中で「粋だねぇ!」とつぶやいていました。

安けりゃいい、とか、弱みをつかんで買い叩く、とかそんな心寒いことが跋扈する昨今。
消費者側も「安い」にしか価値を見出せないさみしい風潮に
正直なところ、辟易しておりました。
いえ、我が家だっていつもいつもスカンピンで金銭的にはどこにも余裕なんてありませんよ。
でも「心意気」や「思い」につけるお値段って、踏みにじれるものじゃないですよね。
最近はそんな風に思っているんです。

だからこんなに気持ちのいい話を朝から聞けていい一日のスタートを切れました。
by shizu-chiru | 2010-11-16 10:14 | ラジオ


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